
案件とターゲットのマッチングする部分を見つけたら、次は広告の設計図を作りましょう。
設計図を作る事で、明確な意図を持った戦略性の高い広告が作れます。
なお、本記事は「step1 案件とターゲットのマッチング」の続きとなります。
まだstep1を読んでいない方は、先に以下を読んだ後に再度こちらの記事を読んでください。
クリック率が高い広告の作り方
- step1 案件とターゲットのマッチング
- step2 広告文の設計図を作る
- step3 事実だけで広告文を作る
- step4 ターゲットが好む表現に換える
クリック率が高い広告の作り方②~広告文の設計図を作る~
step1では広告でアピールする内容、つまり中身を整えました。
一番大事な部分なので、step1だけでもそこそこクリック率の高い広告は作れます。
でも、そこから更にクリック率を上げるためには、見栄えも整えていく必要があります。
step2は、広告の外見を整えて、アピール内容をもっと魅力的に見せる作業となります。
そのためには、見た目にもしっかりと意図を持たせることが必要になります。
しっかりと意図を持たせるために、大まかな全体像を記した設計図が役に立つわけです。
その設計図を構成する要素が、主に以下の4点です。
- 広告の見た目の雰囲気
- 見出し、説明文の使い分け
- アピールポイントをおく場所
- 全体の文章のストーリー構成
架空の案件で試してみよう
前回使った、架空のリスティング運用代行案件で設計図を作ってみましょう。
商材 : 代理店のウェブ広告の運用代行
ターゲット : 事業会社でウェブ施策を1人で担当
最初はテキストベースで書き出し、その後に実際の広告文に当てはめるとやりやすいです。
※大中小→優先度の大・中・小
ターゲットの悩み
- 大 : リスティング運用をまとめてお願いしたい
- 中 : 細かい数値は不要、定期的な連絡と改善案は欲しい
- 小 : その他の提案があると尚可
広告に盛り込むポイント
- 大 : 初期設定、運用、連絡まで対応可
- 中 : レポートや報告も定期的に実施
- 小 : SNS広告、サイト改善も対応可
設計図のサンプル
まずは、ユーザーの視線を意識しよう。
最初は見出しが目に入り、次に説明文に移っていくはずだ。
だから、「一番優先度が高い内容は見出し」に置き、「優先度がやや下がる内容は、説明文」に置こう。
最も目立つ見出しには、「優先度の高いリスティング広告運用代行」を置こう。
でも、競合も似た広告を出しているから、何か特徴を入れたい。
説得力を持たせるために、具体的な特徴となるフレーズを入れてみよう。
ターゲットが最も求めている部分なので、少し表現を変えて繰り返して強調してみよう。
少し優先度が下がる「レポート報告、リスティング以外の提案」は説明文に置こう。
説明文でも最初に目に入るのは一番左のはずだから、優先度中のレポートを最初の置いて、その後に提案系を入れよう。
最後に、無料相談みたいなハードルが低い要素を入れてみよう。
競合とも比較検討しているはずだから、なるべく心理的なハードル下げて後押ししよう。
ターゲットはウェブ担当者だから、「マーケティング」とか「グロースハック」みたいな横文字は好みやすいだろう。
堅苦しいものより、ややカジュアルよりのフォントの方がマッチするかもしれない。
これらの要素を、実際に広告に落とし込んでみよう。
- T1 : 特徴×リスティング広告運用代行
- T2 : 対応できる範囲を具体的に
- T3 : 社名など
- D1 : 定期報告。その他の提案。後押し
- D2 : 補足、キャッチコピーなど。
※T→タイトル、D→説明文
この段階では、大まかな見た目の方向性を決めるだけでOKです。
細かい表現とか、文字数とかはstep3以降で調整します。
設計図があると、スキルを昇華させやすい
広告って、ぶっちゃけ設計図がなくても作れます。
そっちの方が楽ですし、高速で検証を行いたいならそちらもアリだと思います。
でも、広告を作る具体的なフレームワークを持っていないなら、最初は設計図を作りましょう。
しっかりと意図を持たせた方が、自分のノウハウとして昇華させやすいです。
また、後々教える立場になった時、ココをやっていたか否かで説得力に差が出てきます。
次回は、この設計図を使って広告文を作る「step3 事実だけで広告文を作る」になります。